概要
鼋頭渚は、太湖(中国の八大淡水湖の一つ)北西岸の無錫市にある半島です。湖面に盛り上がった巨石は、空を仰いだ鼋(亀の一種)の様子に似ていることから、「鼋頭渚」と名づけられました。
鼋頭渚風景区は、麗しい風景で憧れる人が多く、大昔からよく知識人や風流な人たちに謳われてきました。南朝蕭梁のとき、ここにはすでに「広福庵」が建てられ、「南朝四百八十寺、多少の樓臺烟雨の中。」の詩句(解説1)に詠われています。明代初期、「太湖春涨(太湖の水が増す)」は「無錫の八景」の列に加えられました。明代末期、東林党の頭だった高攀龍は詩句を吟味する時よく太湖を訪れ、現在、ここには「鼋頭渚辺濯足(解説2)」と言う遺跡が残されています。また、清代末期、無錫の廖倫県知事は、湖に臨んだ絶壁に「包孕呉越」と「横雲」の文字を彫らせ、太湖の雄大さや呉越地区(現在の江蘇省や浙江省)を育てた広い心を褒め、「ここを訪れると、呉越地区の山水の美しさが窺える」とも称えています。
解説1:晩唐の詩人杜牧の「江南の春 絶句」という作品の名句です。 解説2:「濯足」とは「禊」に似た行為で、足を洗い、心を清めることを目的としています。 1918年、鼋頭渚に初めての庭園が建設され、その後、有名人や富裕層、地位の高い人たちは次々とこの付近に私有の庭園や別荘を建て始めました。それで、横雲山庄、広福寺、陶朱閣、太湖別荘、陳園(若圃)、鄭園などが相次いで出現し、東屋や楼閣、庭園などの建築が年々増え続けてきました。建国後(1949年以降)、ここに存在するほとんどの私有庭園や別荘は政府によって管理されるようになり、総じて「鼋頭渚公園」と称されます。1980年代に入り、「鼋頭渚公園」は統一的な計画によって整備され、大規模で新しい観光スポットが造られ、風景区は拡大されました。 現在、鼋頭渚風景区には「充山隠秀」、「鹿頂迎晖」、「鼋渚春涛」、「横雲山庄」、「万浪卷雪」、「湖山真意」、「十里芳径」、「太湖仙島」、「江南蘭苑」、「桜花谷」、「広福古寺」など、10か所を超える観光スポットがあります。なかには、そそり立った山や広々とした湖、そして水面に点在する小さな船など自然の山水もありますし、橋や流水、青々とした木々や軒並みなどからなった田舎や田園の風景もあります。また、昔ながらの、こぢんまりした江南の素朴な庭園風景も見られます。さらに、衣、住、買い物、交通などのサービスや娯楽施設に加え、歴代の名人や風流な人たちの足跡、彫刻、書画、伝説など蓄積された豊かな文化も窺えます。こうして、天然の山水を主とし、人工の美を補助的な部分とした風景区が構成され、多彩で麗しく、しかも総合的な機能がある多目的リゾート地域となりました。 |
名前 | 鼋頭渚 無錫 |
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エリア | 江蘇省 |
都市・地区 | 無錫市 |
住所 | 无锡 鼋头渚 |
営業時間 | 08:30-16:30 |
休業日 | 無休 |
交通 | 無錫市街地より車で約30分 |
ウェブサイト | http:// |
支払方法 | |
言語 | |
地図 |