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中国の世界遺産 全55カ所一覧リスト / 旅行先のご検討にご利用ください!

 

 

 中国でも、世界遺産のほとんどが人気の観光スポットとして知られ、年間で数百万人もの観光客が訪れ賑わっています。ユネスコが登録する中国の世界遺産は2020年10月現在で55件、登録数において世界ではイタリア(55件)(イタリア世界遺産の詳細)に並ぶ世界第1位!3位はスペイン(スペイン世界遺産の詳細)(48件)。日本の世界遺産の登録数は23件で、世界第12位です

 
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(※地図)

世界遺産名

(※該当ツアー)

概要
北京

万里の長城

紀元前220年、天下を統一した秦の始皇帝が北方から侵攻を防ぐための防御施設とし建設を開始、明代以降にも引き継がれ現存の大部分が建設され、防御だけでなく歴史上通信と行商人往来保護において重要な役割を果たした。
甘粛省

莫高窟

敦煌莫高窟は古代シルクロードの交通の要所に位置したことから、東西の貿易の中枢地であり、また宗教、文化及び知識が融合し合う合流地でもあった。735の石窟、4.5万平方メートルの壁画、2415体の仏塑像を有し、現存する規模が世界最大、また内容も最も豊富な仏教芸術の聖地となっている。
山東省

泰山

秦の始皇帝以降約二千年に渡り、宗教の中心、神聖な山として歴代の皇帝により崇められ、山全体に多数の祠や廟、宮殿建築が点在し、古代中国文明と信仰のシンボルとなっている。
陜西省

秦始皇帝陵及び
兵馬俑坑

天下を統一した秦の始皇帝はが自らの絶大な権力を永遠のものにするため、生前より造営を開始、38年もの歳月をかけて完成した世界最大規模の陵墓と、その東側約1.5m死後の始皇帝を守るために配置された約8,000点にのぼるとみられる陶製の兵馬。兵馬俑は1974年井戸を掘っていた農民が偶然見つけた陶片がきっかけで発掘が開始された。
北京

周口店の
北京原人遺跡

旧石器時代(約250万年~1万年前)初期の人類の遺跡であり、類人猿から現代人への進化過程を示す考古学上大変重要な文化財となっている。
北京
遼寧省

北京と瀋陽の
明・清王朝皇宮

北京故宮(紫禁城)は明朝4年(1406年)以降約14年をかけて建設された現存する規模最大、中世後期の木造郡で、24人の皇帝がここで即位し政権を握った。瀋陽故宮は清朝の初代皇帝・太祖ヌルハチによって建造された地方政権時の宮殿で、漢、モンゴル、チベット等多民族の建築技術や芸術が融合された建築郡となっている。
安徽省

黄山

多くの峰々が重なる黄山は水墨画の世界を思わせ、青松、奇石、雲海、温泉からなる独特の景観から自然の不思議を実感することができる。
湖南省

武陵源の景観と

歴史地域

地殻変動によって生まれた3000本以上の細く尖った奇岩・奇峰からなる景観。張家界森林公園内の映画「アバター」のモデルといわれる天子山自然保護区、断崖絶壁にとりつけられた百龍エレベーターでも有名な袁家界風景区、武陵源の山麓に位置する索渓峪自然保護区等、神秘的な世界が広がる。
四川省

九寨溝の渓谷の景観

と歴史地域

中国唯一の高山湖群、滝群とカルシウム灘流を主とする自然保護区で、色とりどりで美しく、独特で不思議なことから「童話の世界」と賞賛される。また九寨溝内には140種類以上のパンダや四川ターキン等を始めとする絶滅品種を含む動物や鳥が生息している。
四川省

黄龍の景観と
歴史地域

雪峰や氷河によって構成された景観が一匹の金色の巨大な龍のようであるため「黄龍」という名がついた。彩池、雪山、渓谷、森林から成る高原湿地にはパンダやキンシコウ(金糸猴)等を始めとする絶滅品種を含む動物や鳥が生息している。
湖北省

武当山古建築

古くから道教の聖地として崇められてきた総面積312平方キロメートルもの山中には多数のど壮大な寺院や貴重な文化財が残されており、今もなお多くの道士が修行する地となっている。
河北省

承徳の避暑山荘と
外八廟

約90年かけて造られた清王朝の夏の離宮で、皇帝の宮殿、庭園、寺廟群からなる現存する最大規模の古代皇帝御苑と皇帝寺廟群。山荘は周囲の約半分が煌びやかな寺院に囲まれ、そのうち政府により管理された北口外8箇所の寺院「外八廟」は漢だけでなくチベットの建築様式も取り入れられ、チベット仏教の聖地の一つとなっている。
山東省

曲阜の孔廟、
孔林、孔府

紀元前6世紀~5世紀の中国春秋時代の偉大な哲学者、政治家、教育者である孔子とその末裔を祀った孔子廟、墓地である孔林、邸宅である孔府は「三孔」と呼ばれ、2千年以上に渡って歴代皇帝により崇拝され、それらの建築群を修繕し保護されてきた。

チベット

自治区

ラサのポタラ宮の
歴史的遺跡群

標高約3700mの紅山にあるポタラ宮は7世紀に創建、チベット自治区に現存する最大規模の古代チベット族の宮殿式建築群でチベット仏教の中心となっている。大昭寺(ジョカン寺)は漢族とチベット族を融合する代表的な建築群で数多くの貴重な文化財を有し、羅布林卡(ノルブリン)は歴代ダライ・ラマの夏の宮殿であり、宗教芸術の傑作とも称される。
江西省

廬山国立公園

断崖絶壁、雲海、瀑布の三つの景観が美しい盧山は中国四代避暑地として知られ、近年は毛沢東や周恩来や蒋介石など有名政治家が居住した別荘地としても有名。古代より陶淵明や李白、白居易ら多くの詩人にも歌われ、南麓にある白鹿洞書院は宋代の最高学府の一つでもある。
四川省

峨眉山楽山大仏

二つの山が向かい合い美しい峨眉のようと称賛されている峨眉山の山頂で中国の第一の仏教寺院が落成され、次第に仏教四大名山として仏教の主要な聖地となっていった。その峨眉山から約40km離れた二つの河の合流地点に河の安全を願い建造されたのが楽山の大仏で、713年の着工から約90年の歳月をかけて完成し、仏像の高さは約71m、世界で最も高い石刻大仏と言われている。
雲南省

麗江古城

ナシ族によって麗江の高地に建設された、中国の歴史的文化名城の中で唯一城壁がなく、最も民族的な特色を備えた古い都市。ナシ族の伝統文化で現在世界で唯一の「生きた象形文字」とされる東巴(トンパ)文字や伝統音楽であるナシ古楽のほか、少数民族によって書かれた麗江壁画も多く残る。
山西省

平遥古城

 

中国に現存する保存状態のよい明~清朝の古城であり、明代から残る煉瓦の城壁、大通り、瓦屋根の民家商店や山西商人(晋商)の発展の象徴でもある中国初の銀行「日升昌」の誕生地等、明代の人々の暮らしを垣間見ることができる。
江蘇省

蘇州古典園林

紀元前6世紀頃から16~18世紀に最盛期を迎え、当時は200ヶ所以上に達したという蘇州の庭園。小さいながらも精巧かつ上品で中国画の世界さながらの空間が造り出されている。現存する数十ヶ所の園林のうち、拙政園や留園等は明~清朝に建造された江南地方の民族建築の代表作である。
北京市

頤和園

北京西山麓に位置し、清朝皇帝が政務を司った御所、避暑地、遊興の御苑で、主に重厚かつ威厳のある政治活動区の代表である仁寿殿、生活苦であった楽寿堂や宣芸館、風景遊覧区の代表である万寿山とっ昆明湖からなり、中国の庭園風景設計の傑作と称されている。
北京市

天壇

天壇は1420年に明の永楽帝によって建設されたといわれ、地を治める皇帝が天を治める天帝を祭り、交信を行う申請な場所であった。建物の配置は「回」の字型、二重の城壁は北側が丸、南側が四角になっていて、古代中国の「天圓地方」(天は丸、地は四角)という宇宙観を表したものである。
福建省

武夷山

福建省西北部に位置する武夷山は36もの峰からなり、その峰の間を全長60kmの九曲渓が山を縫うように走っている。山頂の天遊峰に登ると九曲渓を一望できまさに絶景でさる。また竹のいかだに乗ってゆっくりと武夷山の景色を楽しむ渓流下りもおすすめ。
重慶市

大足石刻

重慶市大足地区の険しい断崖に切り開かれた貴重な石刻群は9世紀から13世紀中期まで延々と掘り続けられた。仏教、道教、儒教の像のほか、各階層の人物像や社会生活の場面を掘られたものあり、宗教から世俗まで内容が豊富で、芸術性が高く、その精巧美や保存状態が完全であることでも世界に知られている。
河南省

龍門石窟

洛陽市南方に位置し、北魏(386~534年)から約400年以上をかけ唐代に完成した石窟寺院群。南北約1kmの断崖絶壁に高さ最大17m最小約2cmのものまで約2,100以上の石窟と10万体以上の仏像等が無数に並び、世界最大の石窟と呼ばれる。
四川省

青城山と都江堰

紀元前3世紀、秦の時代から始まった世界最古の水利施設で、川を分水する「魚嘴」、土砂を排出する「飛沙堰」、水を運河へ導水する「宝瓶口」という3つの部分で構成され、着工開始から2300年以上たった今尚人々の生活を支える水利施設として利用されている。その都江堰の南西に位置し、四季を通して青々とした緑の木々に覆われ環状の連峰が城郭のように見えるためこの名がついた「青城山」は道教発祥地の一つとしても知られる。
安徽省

安徽南部の
古村落-西逓と宏村

安徽省南部に現存する多くの明・清代の民居群のうちの2つの村。西逓(せいてい)村は白壁に濃灰の瓦、黒大理石が使われた窓枠等当時の建築物がほぼそのまま保存され「中国明清民家博物館」と称され、後の胡錦濤元国家主席の祖先である胡一族の居住地もここ西逓村と言われる。もう一つの宏村は空から見ると牛の形をしているのが特徴で、一年を通して霧に覆われることが多く、絵のような情景から「中国画里郷村」と称される。
全国各地 明・清王朝の
皇帝墓群
南京、北京、瀋陽等中国各地に点在する明・清代(1368~1911)の25もの陵墓群で、風水により入念に選び抜かれた土地に自らの権力を誇る建築物が地上だけでなく地下にも配置され、約550年も続いた中国封建社会に権力を誇った王の力を象徴している。中でも北京郊外に位置する「明の十三陵」は皇帝墓群の中でも最大規模を誇り、立地条件もよく人気の観光地となっている。
山西省

雲崗石窟

北魏和平元年(460年)に当時の皇帝が仏教を国教にすべく建造が開始され、洞窟で造られた252もの仏壇や51,000体位以上の仏像からなる5~6世紀の中国の石窟を利用した仏教芸術の傑作。掘削時期によってインド仏教芸術や中国仏教芸術など異なる影響を受けているため、石窟様式が異なり、大仏の表情までも異なる。
雲南省

雲南
三江併流保護区

迪慶チベット族自治州雲南省の北西部シャングリラに位置する渓谷地帯。長江、メコン川、サルウィン川の3つの大河が、チベット高原南部の横断山脈約170キロにわたって並行に流れ、世界で最も動植物の豊富な地域のひとつとされています。また、16の少数民族が共存する多民族・多言語・多宗教の世界でも稀な地域。
吉林省 高句麗前期の
都城と古墳
紀元前前後にかけて中国東北~朝鮮半島を支配した高句麗の最初の都である五女山城、その後遷都された国内城、丸都山城と40以上もの王陵や貴族の墓である古墳。ちなみに高句麗は後期に現北朝鮮の首都平壌に遷都した後滅亡を迎えたため、高句麗後期の都城と古墳は北朝鮮にて世界遺産として認定されている。
マカオ マカオ歴史地区 マカオは1999年に中国に返還された旧ポルトガル領で、現在は中国特別行政区という位置づけになっている。同じく特別行政区である旧イギリス領の香港より更に面積が非常に小さく香港の約1/40程度だが、中世の東洋と西洋の交易から生まれた文化が多く残っており、マカオ市内にある22の建造物、そして8箇所の広場が「マカオ歴史地区」として、2005年に世界遺産として認定された。
河南省

殷墟

中国河南省安陽市小屯村にある殷王朝の王の地下墓坑の遺跡。甲骨文字の彫られた獣骨の出土地として知られていた地を、1928年から発掘が開始された。1937年の日中戦争の開始で中断されたが、1950年に中華人民共和国の考古研究所が発掘を再開し、殷王朝の様々な遺跡、遺物が出土した。その特色は、甲骨文字の彫られた獣骨、青銅器類が多数出土したことと、巨大な地下墓坑で殉死者のみられる王墓の発見である。この遺跡の地は紀元前14世紀の殷王第十九代の盤庚から第三十代の最後の紂王まで、後期殷王朝の都であった。殷時代には商(または大邑商)と言われていた。
四川省

四川
ジャイアントパンダ
保護区群

中国・四川省内にある7つの自然保護区と9つの風景名勝区が「四川ジャイアントパンダ保護区群」として世界自然遺産に認定された。その名の通り、この保護区には絶滅危惧種であるジャイアントパンダの30%以上にあたる約500頭が棲み、世界最大の生息地となっている。また、レッサーパンダやユキヒョウ、ウンピョウなど多くの希少動物が暮らしている。
広東省

開平楼閣と村落

中国と欧米の伝統が融合して生まれた世にも珍しい歴史的高層建築、開平望楼。開平の村落には3000以上の望楼が建設され、1833棟が現存しているが、昔ながらの生活を守り伝える三門里、自力村、馬降龍、錦江里の4村落と20棟の望楼が2007年に世界遺産登録された。竹林や田畑とのコントラストが美しい。

重慶市

貴州省

雲南省

広西省

中国南方カルスト

奇観で知られる中国南部のカルスト地帯は、約2億5000万年前の中生代三畳紀から形成されてきた。カルストとは、石灰岩など水に溶けやすい岩石の台地が雨水などで溶食され、長い年月をかけ生成する地形のことで、中国南部のカルスト地形は、重慶市武隆(ぶりゅう)、貴州省茘波(れいは)、雲南省石林(せきりん)の3区域にまたがり、登録面積は1,460平方キロメートルにもおよぶ。規模が大きいだけでなく、地形が多様で生物種も豊富。武隆では自然が刻んだ石の橋や鍾乳洞などが壮観だ。茘波には尖塔状の地形が広がり、豊かな水に育まれた約300種の脊椎動物、1,500種の植物が生息する。石林では尖塔状の奇岩が、天然の芸術のように空高くそびえている。
江西省

三清山国立公園

標高約1820mの最高峰を筆頭に、48の峰が連なる花崗岩の山で、奇岩の宝庫。巨大な花崗岩の奇岩が、これほど大規模な範囲に林立しているのは、世界でもここだけ。また気象条件が揃うと、雲海や霧が発生し、奇岩と相まって幻想的な山水画の世界へと変貌。また、自然豊富な三清山では季節ごとの緑や花も鮮やかでその種類は1000種以上あると言われている。
福建省

福建土楼

中原出身の客家が中国福建省南西部の山岳地帯に築いた土楼群で、2008年に世界遺産に登録された。その建築様式は「超」個性的とも呼べるもので、福建土楼の一部は、80年代にはロサンゼルスで行われた建築博覧会で脚光を浴びたことでも知られている。森と畑が広がる深い渓谷に突如姿を現す直径70m、6階建ての巨大な建造物、客家土楼。個々の土楼が驚異的であるうえに、自然には不似合いな円形・楕円形・正方形・長方形・六角形といった幾何学図形が連なる様は感動的なほどに神秘的。
山西省

五台山

世界五大仏教聖地の一つである五台山(ごだいさん)は、中国の四大仏教名山のトップであり、ダライ・ラマが訪問したこともあるという霊山。標高は3058mで、仏教においてよく知られている文殊菩薩の聖地として古代より信仰を集めている。仏教名山である五台山には多くの寺院が今でも残っており、現在も宗教的に大きな影響力を持っている。

広東省

福建省
江西省

湖南省
浙江省

貴州省

中国丹霞

2010年に登録された世界遺産(自然遺産)。中国南部の亜熱帯地域に位置し、広東省の丹霞山、福建省の泰寧、江西省の龍虎山、湖南省の莨山、浙江省の江朗山、貴州省赤水の6つの地域で構成される貴重な自然。丹霞とは地球内部の隆起などの動きと、風化などの外的要因によって形成された赤い堆積層の景観をさす。ここでいう丹は赤い色のこと。赤い岩が多様な模様や形を生み出し、崖、石柱、塔、峡谷などを形成している。遺産にはこの赤い岩肌を流れる滝も含まれる。この地形は亜熱帯の常緑広葉樹林を育むのに適しており、およそ400種の稀少種や絶滅危惧種を含む動植物が存在する。
河南省

「天地の中央」にある登封の史跡群

中国河南省鄭州登封市にある、8箇所11物件で構成される建築群で、「太室闕と中岳廟」「少室闕 」「啓母闕」「嵩岳寺塔」「少林寺建築群(常住院、初祖庵、塔林)」「会善寺」「嵩陽書院」「周公測景台と観星台」(「闕」とは左右対称に置かれた望楼のこと)が世界遺産に登録された。
浙江省

杭州西湖の文化的景観

浙江省の杭州は、古くから貿易港として栄えた古都であり、市内にある西湖とそれを囲む三方の丘は、唐の時代から詩人や学者、芸術家たちの想像力を刺激してきた。西湖には、自然の島である孤山や白堤、蘇堤などの堤が浮かび、西湖十景に代表される独特な情景が見られる。また霊隠寺、岳廟、六和塔、浄慈寺などの自然に調和した美しい建造物も多く、杭州市西方の景観を優れたものにしている。西湖は、数世紀にわたって中国内だけでなく、日本や韓国の庭園意匠にも影響を与え、徳川御三家の庭園では西湖堤が模されている。また、人と自然の理想的な融合を表現しようとする理想が追求され、数多くの景観を描き出し、庭園造成の文化的な伝統を今に伝えている。
雲南省 澄江の化石産地 雲南省澄江で5億3000万年前のカンブリア紀前期に起きた爆発的な生物進化の証拠となる海生生物の化石が産出された地域。化石は藻類をはじめ、海面動物門から原始的な脊索動物門まで16門、196種におよび、現在の地球上に見られる生物分類群をほぼ網羅する。保存状態が良く、通常は化石として残りにくい柔らかな捕食者までを含むカンブリア紀の海生生物群の完璧な記録であり、生物が生態的地位に適応して進化を遂げた記録である。
内モンゴル自治区

上都(ザナドゥ)遺跡

内モンゴル自治区,ドロンノール北西にある元の都城址。フビライ・ハンが憲宗6(1256)年,劉秉忠に命じて居城として建築,開平府といった(→上都開平府)。のち即位して都としたが,至元2(1265)年に新城大都が築城されると上都と改称,元朝歴代の皇帝の避暑地となった。至正18(1358)年,同23(1363)年紅巾軍の攻撃を受け,元の滅亡とともに廃墟化した。1937年に東亜考古学会により調査が行なわれた。それによると内城と外城の別があり,外城には 2寺院が設けられ,外城の北西に外苑を付設している。外城はほぼ正方形で 1辺約 1.4kmである。2012年,世界遺産の文化遺産に登録された。

新疆
ウイグル

自治区

新疆天山

天山山脈は、全長2500km、幅300kmの大山脈で、中国とキルギスの国境にあり、標高7439 mのポベーダ山やカザフスタンとキルギスの国境にある標高7010 m のハン・テングリなどの高山が連なる。新疆ウイグル自治区天山の山々は、雪に覆われ、頂上に氷河を冠した姿が壮観で、原生林や草原、シルダリヤ川とタリム川をはじめとする清流や湖、赤色岩層を特徴とする渓谷などが美しい景観をつくっている。この地域は、地質時代の鮮新世(500万年前~258万年前)から変わらぬ地形が保たれ、生物学的・生態学的な独自の進化が今も継続され、古来の植物種の貴重な生息地であり、絶滅が危惧される種も多い。さらに南には、広大な砂丘と大規模な砂嵐で知られる世界有数の砂漠、タクラマカン砂漠が広がり、灼熱と寒冷、乾燥と湿潤、荒涼と豊穣(ほうじょう)が見事なコントラストをつくり、他に例を見ない壮絶な景観をなしている。
雲南省

紅河哈尼棚田群の
文化的景観

雲南省紅河ハニ族イ族自治州内に広がる棚田群。紅河南岸の哀牢山中にあり、元陽県を中心に紅河県・緑春県・金平県など複数の県に及ぶ。総面積約54000ヘクタールで、最大標高1800メートル、最大勾配75度の斜面にまで築かれている。この地に移住してきたハニ族の人々が8世紀頃から営々とつくり広げてきた。国連食糧農業機関(FAO)により世界農業遺産に認定した世界最大の棚田群である。

北京市~

浙江省

京杭大運河 中国の沿海部、北京市と浙江省杭州市を南北に結ぶ総延長2000km以上に及ぶ巨大な水系である。現在も使用されており、中国史において万里の長城と双璧をなす、世界最古にして最大級かつ最も広範な土木事業と位置づけられる。春秋戦国時代の紀元前5世紀に江蘇省揚州市から開削が始まり、時代時代に増改築が進められたが、大きく整ったのは隋時代の紀元7世紀、文帝や煬帝の時代である。13世紀までには、2000km以上に延長され、中国の主要河川である海河(かいが)、黄河、淮河(わいが)、長江、銭塘江(せんとうこう)の五大水系を結ぶ大運河となった。これにより中国の南北を政治・経済的に統一し、長期にわたる唐の政権を可能にし、その後、世界最大の土木工学のプロジェクトにつながっていった。
河南省
陜西省 等
シルクロード
長安-天山回廊の
交易路網
ヨーロッパと中国を結ぶ約8700kmに及ぶシルクロードのうち、中国の漢・唐王朝の首都であった洛陽・長安から天山回廊を経て、中央アジアのジェティス地域までの中国、カザフスタン、キルギスの3ヵ国にまたがる総延長約5000kmの部分。シルクロードは、紀元前2世紀から紀元1世紀ごろにかけて各都市を結ぶ通商路として形成され、多様な文化を結び、絹をはじめとする特産物の交易のほか、政治、経済、宗教、思想、文化、芸術など広範囲の交流を結ぶ重要なルートとなり、16世紀まで幹線道として活用された。この路網に含まれる世界遺産は、玄奘(げんじょう)三蔵がインドから持ち帰った経典を収めたとされる大雁塔(だいがんとう)や麦積山(ばくせきざん)の石窟寺院のほか、漢王朝の宮殿建築群、キジル千仏洞など中国国内の22ヵ所に加え、カザフスタン国内のアクトベ遺跡など8ヵ所、キルギス国内のバラサグン遺跡など3ヵ所の合計33ヵ所の構成資産からなる。
湖南省
湖北省
貴州省

土司遺跡群

土司は古代の中国王朝が周縁の部族の首長に授けた官職のことで、 中国の皇帝が中南部や南西部の少数民族を統治するために採用された古代の政治制度であり1000年にわたって用いられた。 土司制度はエスニックマイノリティが独自の習慣や生活様式を保持することを許容しながらも国家の統治のあり方を統合することを目的とした制度であり、その遺跡群を遺産として後世に残すため2015年に湖南省永順県の永順老司城遺跡(老司城遺跡)、湖北省咸豊県の唐崖土司城遺跡、貴州省遵義市の播州海竜屯の3か所が世界遺産に登録された。

広西
チワン族

自治区

左江花山の
岩絵の文化的景観

広西チワン族自治区に残る、700年以上に渡ってカルスト地形の断崖壁面に描かれた大規模な岩絵群を含む文化的景観。これらの岩絵群は左江およびその支流である明江の岸壁に見られ広西弄崗国家級自然保護区に含まれる岩絵もある。また、明江右岸は花山岩画風景区に指定されている。2016年7月に世界遺産リストに登録され、登録対象となった3地区38件の岩絵群は、崇左市の寧明県、竜州県、江州区、扶綏県に位置している。
湖北省

湖北神農架

神農架は湖北省西部に高くそびえ立っている山脈の中に位置し、古代、神農様がここで支えをかけて山に登り、薬草を集めたことにちなんで「神農架」と名付けられたと言われている。生漆(きうるし)、キクラゲ、薬草類のほか、トウモロコシ、ジャガイモ、小麦、米、豆などの産地でもあり、原始林が繁茂しキンシコウ(金糸猴)など珍しい動物が生息する。また全身毛に覆われた原人の出没も噂される。標高2500メートルを超える位置に神農架空港(2014年開港)がある。
福建省

歴史的共同租界
鼓浪嶼(コロンス島)

福建省廈門(アモイ)市沖に浮かぶ島で、コロンス島とも呼ばれている。共同租界とは諸外国が共同で行政権をもっていた地域のことで、アヘン戦争後に締結された南京条約で開港されると、外国人居留地として発展した。鼓浪嶼(コロンス島)は中国と西洋文化の交流の結晶で、中国、東南アジア、ヨーロッパ諸国の文化が反映されており、他国の影響も受けつつ独自の建築文化を発達させたことが評価され,2017年に世界文化遺産に登録された。
青海省

青海可可西里

可可西里(フフシル)はチベット語で「崑崙雪山の地」を意味すると同時に、「千湖の地」も意味する。青海省西南部にある玉樹チベット族自治州のほか、チベット北部の「羌塘草原」、青海省崑崙山南部、新疆とチベット、青海の隣接する所も含む。フフシルの平均標高は4500メートルを超え、総面積は450万ヘクタールあります。21世紀、世界で原始的な生態が最も保存されている自然保護区で、中国で面積が最も広い、標高が最も高い、野生動物が最も豊かな自然保護区の一つとなっている。
貴州省

梵浄山

2018年に世界自然遺産に登録され「貴州第一名山」「武陵第一峰」とも呼ばれる。 太古からの姿が変わらない生きた化石と呼ばれる希少な絶滅危惧種、固有種が多く存在し、孫悟空のモデルにもなった金絲猿と梵淨山冷杉(ホンショウモミ)の唯一の生息地であり分布地。2000メートルを超える山々と、シンボルとも言える「紅雲金頂」という岩山の上に、仏教の聖地とされる道場(弥勒道場)が建てられている事で有名。
江蘇省 黄海・渤海湾沿岸の
渡り鳥保護区群
(第1段階)
江蘇省塩城市の湿地保護区で、長年に渡り農地を湿地に戻し、漁業をやめ湿地を戻し、沿岸部で埋め立てを停止し、生態補償を行うなど、湿地を守る生態文明の理念が人々の心にも深く根ざしている。東アジアから豪州に到る渡り鳥の移動ルートにおける重要な地域として、ここは渡り鳥に食料を提供するサービスエリアのようになっている。渡り鳥はここで換羽し、越冬し、食料を探し、繁殖する。毎年春・秋になると保護区を300万羽以上の渡り鳥が通過し、100万羽弱が保護区内で冬を越す。「東アジア - オーストラリア間フライウェイ」の全体保護に向けての第一弾という位置付けになる。
浙江省

良渚遺跡

中国の新石器時代後期、長江下流域に優れた稲作農耕文化圏=良渚文化が存在することを示し、長江文明を裏付け「中華文明五千年」を証明する遺跡。中国東南部の長江流域天目山東麓の河川が縦横に走る平原地帯に位置し、中でも太湖流域は早期から地域国家の権力と信仰の中心だったとみられている。登録されたのは、14.3平方キロメートルの遺産区とその周辺の99.8平方キロメートルに及ぶ緩衝区。遺産区には紀元前3300年~2300年の城跡があり、かなり複雑な機能を持つ灌漑(かんがい)施設や墓地、祭壇跡もある。

 

    下記画像をクリック頂くと、中国観光局 のパンフレット(拡大版)がご覧いただけます!

2020-11-24 13:44:58